春の研修会(もう、夏なれど・・・)
昨日は、時折り激しく降る横殴りの雨の中、博物館メンバーと那覇まで連れ立った。
年2回、春秋に開催される『沖縄県博物館協会』の定期総会・研修会に出席するためだ。
今回の会場は、那覇市おもろ町に新装オープンしたばかりの沖縄県立博物館。
グスクの城壁をイメージした、白亜の外観が梅雨空に眩しい。
午後からの総会終了後は、いよいよ研修会。
3時間余りにも及ぶ今回のテーマは、『博物館と学校』。
今研修会では、先進的なモデルケースとして、わが『宜野座村立博物館』職員の山川さんが「事例発表」で登壇。
素晴らしいスピーチと映像で、大いに会場を盛り上げた。
オリジナルの紙芝居を通して、地元の歴史と文化を伝えるユニークな試み。
未来を担う子どもたちに、分かりやすく、親しみ易く、「耳目」を駆使して理解してもらう。
加えて、現地での「追体験」としての「紙芝居」は、まさに「臨場感」あふれ、五感、カラダ全体を通して学べる、という特筆すべき利点もある。
やがて、幼き者たちの目線が、世界を見据える高邁な目線へと育ってゆくはずだ。
こうした、必要とあらば何処へでも飛んで行く、「アクティブ」で「間口の広い」博物館活動こそが、やがて、地域の知的財産という畑を耕し、播種、育苗、そして収穫へと導くことだろう。
翻って、昨今の財政事情の厳しさは、栄えある琉球の歴史文化を誇る当県にあっても例外ではなく、各地域博物館の運営状態を逼迫させ、暗雲立ち込める状況にある。
全国的にも、博物館・美術館、そして図書館と云った、国民の知的好奇心には欠くべからざる重要施設が、「生産性」という資本主義的な尺度の下に一刀両断され、淘汰されようとしており、安易に民間委託される時代にある。
「収益性」、「効率性」という経済至上主義の視点でのみ、社会を構築しようとする現実。
先人たちの叡智の結集である歴史文化を、そうした目線でしか見ることのできない、「いわゆる」エリート行政マンや首長など、時の為政者たち。
それは、計り知れないスケールの大きさと重みをもつ、先人たちの遺した「知的財産」までをも闇に投擲しようとする「暴挙」、「愚挙」でしかない。
実に、憂うべき悲しい現実だ。
アセンション・・・。
もう、この時機(とき)を待つしか、「まともな」世の中を取り戻す手立てはないのだろうか・・・。
(事例報告する山川さん)
(宜野座村立博物館オリジナルの紙芝居)
(現地・遺跡での紙芝居風景)
(宜野座博の「出前授業」風景)
(終了後の「懇親会」)


コメント
一人が二人、二人が三人と地道な活動をして大きなプラスのスパイラルへ~!
人間がいるから地球が在るのではなく、地球が在るから人間がいる
全てを大切に、そして大事にしていきたいです☆
投稿: 大黒 浩司 | 2009年6月20日 (土) 18時17分
大黒 さん
『地球が在るから、人間がいる』。
まさに、その通りですね!
この『基本』を我々人間は忘れ去り、いつの間にか「不遜」というヨロイを着ることで「無神経」になっていたようです。
もっと、直にこの「美しい水の惑星」を、肌で感じられる「シンプルライフ」を目指したいものですね。
そして今は、まさに、その時機(とき)なのでしょうね。
投稿: はたなか | 2009年6月22日 (月) 00時11分